拝啓
桑田佳祐 様
俺がバンドを辞める時、貴殿は、『俺に意見を言ってくれるスタッフを周りにおけ、大事にしろ』と言ってくれました。
「それは、財産なんだ。忘れるな」
と、俺なりにその言葉を受け止めました。
今年、還暦を迎えるにあたり、その言葉が身に沁みています。
俺が捕まった時、貴殿は、出てきたらギターで大森の頭をぶん殴る!とも、、、
この事に関しても、全く貴殿の言う通り。
いくら殴られても殴られ足らない、、、と、今はそう思ってます。
至らないところばかりで、いつも周りをハラハラ心配させ、自分の言いたい事だけ言い放つ。全く未成熟極まりない俺ではありますが、おかげさまで、ひとつひとつ一生懸命やっていく中、みなさんと少しずつコミュニケーションが取れてきたと実感する今日この頃です。
はなはだ未熟ですが、デビュー38周年を迎えるにあたり、貴殿に言われた事を、今一度自分で噛み締め、心機一転、現在、ニューアルバムの制作に取りかかってます。また、貴殿と一緒に、楽しく音楽できるその日が来ることをファンの皆さんと共に夢見つつ、これからも頑張っていきますので、大きな目で見守ってやってくださいね。
よろしくお願いいたします。
大森隆志